「ジョーカー」感想ネタバレ
今話題のあの作品観てきました!
アメコミなのにあのアベンジャーズでもできなかった3週連続1位を記録しました!
マレフィセント2、初週1位なりませんでしたね。
ジョーカーの勢いはどこまで続くのでしょうか。
この作品の感想を人に話すときは「1秒先に何が起きるかわからないというのが120分続く映画」だと伝えています。
ほんとに冗談抜きでこういう映画でした。
今回の感想ネタバレの記事では、心に残ったシーンを中心に自分が感じたことを書いていきたいと思います。
それではどうぞ!
①ジョーカーを作り出したのは社会
主人公のアーサーは悪事を働く人でもなく、悪いことをしていた人でもない障害は持っているものの普通の人でした。
普通といっても貧しい、いわゆる底辺の生活を送っていました。
そんな彼に理由もない暴力を振るわれる、市の支援が打ち切られる、仕事をクビになる、母から愛されていなかったことを知ってしまう、など自分の力ではどうしようもない不幸が続きます。
だんだんと失うものがなくなっていく中で彼の怒りが爆発したとき、彼はジョーカーとなり、悪の道へと突き進んでいくことになるのでした。
ここがこの作品のポイントで、ジョーカーというヴィランを生み出したのは特定の誰かではなく社会そのものだということです。
これが今のアメリカや日本にも当てはまるということで、ヒットに繋がっていると言われています。
これは映画の話で、現実の自分とは全く関係ないとはどこか思えない作品です。
②現実と妄想
この映画を観ると、どこまでがアーサーの現実でどこからが彼の妄想なのかわからなくなってきます。
もちろん彼が妄想をする人だなんて観客は知りもしませんが、物語の途中で同じアパートの住人の女性と恋人になるのですが、実はそれが妄想であったと作品中で判明するシーンがあります。ここは本当にびっくりしたし、ショックでした。
映画の最後にも、アーサーが病棟で「ジョークを思いついた。理解できないと思うけど。」というような発言をします。この発言があったことで、この映画の物語はどこまでが彼の妄想だったのか、作品全てを疑うことになってしまいました。
監督にはラストシーンにはちゃんとした意図があるようで、いつかこの謎についてお話をしてくれると明言しているので、答えは待つしかないですね。
③バットマン
この映画にはバットマンは出てきません。
ところで、バットマンの本名をしっていますか?
その名前とは「ブルース」です。
映画をもう観た人ならわかると思いますし、まだ観てない人はバットマンの名前がブルースであることを知っておくとちょっと面白いかもしれません!
④貧困層と富裕層
富裕層は社会の問題にも見向きもせず、知ろうともしないという描写が出てきます。
ゴミの回収業者がストをし、街が汚くなっても自分たちが困っている様子は全くありません。
選挙に出馬しようとする人でさえ、市民に寄り添う旨の発言をしますが、貧困層がどんな生活を送っているかなんて知っているとは思えない発言しかしません。
街で暴動が起こっていても、安全な劇場でチャップリンの映画を観て笑っているといった生活をしています。
富裕層のこういった行動や態度もジョーカーという男を生み出すことになりました。
現実のアメリカや日本でも広がっている格差問題。これから日本はどうなっていくのでしょうか…。
⑤ジョーカーにとっての「笑い」
彼は人を笑わせるのが好きで、ピエロの仕事をしています。
ネタ帳も常に持ち歩き、面白いことがあれば忘れないようにメモしています。
笑いが好きなのに、最後のお笑いのテレビ番組に出演した時は、司会者を生放送で射殺してしまいます。(最初のテレビ番組の出演シーンは彼の妄想のはず)
ここからは、ジョーカーの発言と自分の考えを織り交ぜて話します。
彼は、たぶん同じ立場にいる人間同士でないと笑い笑わせあう関係にはなれないと思っているのではないでしょうか。
笑えと命令されたり、富裕層の立場からバカにされて笑われることは気に入らないのだと思います。
僕はここにも格差というか権力とかそういう問題があることを感じました。
⑥マレフィセントとジョーカー
前回の記事で彼らを比較すると書きました!その違いを自分なりにまとめます。
マレフィセントはいい人が根本にあって、裏切られた怒りで悪さをすることもあるが、結局はいい人に落ち着くというキャラクターでした。
一方、ジョーカーは(ジョーカーになる前は考えない)悪だけです。100%悪。いい人なんてかけらはこれっぽっちもありません。原作やダークナイトのジョーカーからも感じられます。
つまり、例えるなら「性善説のマレフィセント」と「性悪説のジョーカー」といった違いになりますね。
どちらがいいとかではなくて、どちらもとっても魅力的なヴィランです!!
感想
この映画を観ていろいろ感じたことはありましたが、まとめると社会問題に向き会わなければならない危機感を意識せざるを得ませんでした。
日本では消費税増税のタイミングでジョーカーが公開されることになりました。すごいタイミングです。消費税増税だっていわゆる富裕層の人たちが考えるものであり、貧しい人がさらに貧しくなるという問題も消費税増税の一面には少なからず存在します。
このまま貧困層との格差が広がるような政策が進むとどうなるでしょうか。
この映画がそれを教えてくれているような気がします。
日本にはどんな「ジョーカー」が現れるのでしょうか。現れずに済むのでしょうか。
ということで、ジョーカーの感想でした!
この日は映画を1日に2本観たのでとっても充実した日になりました笑
ジョーカーとマレフィセント2を1日で
— かほん (@kamokan82) 2019年10月19日
体力のある今しか映画を1日で数本観るなんてできないかもしれないので、今のうちに映画ライフ楽しみたいと思います!
それではまた次の記事で!