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「マレフィセント2」感想ネタバレ

 

10月18日に公開された映画「マレフィセント2」を観てきました!

www.disney.co.jp

 

この映画は2014年に公開された映画「マレフィセント」の続編です。

マレフィセント (吹替版)

マレフィセント (吹替版)

 

 実に約5年の時を経て続編が公開されたということになります。

前作は大ヒットを記録する人気作となりましたが、個人的にはすぐ好きになれませんでした。いつかお話ししますが、簡単にまとめると「こんなのマレフィセントじゃない!」って感想を持ってしまったんです。

それでも、最近あれは「眠れる森の美女」の実写ではない別作品だと思うことで受け入れられるようになってきました。

 

前置きが長くなってしまいましたが、気になったことや感想などをネタバレも交えながらお話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

気になったこと(ポジティブ)

マレフィセントには同じ種族がいた

マレフィセントの映画には3人の妖精をはじめとしたいろんな姿をした妖精が出てきます。しかし、マレフィセントの大きな翼と角を持っている妖精は原作や前作などこれまでの作品には登場していませんでした。

しかし、今作では同じ種族は絶滅の危機に瀕してはいるものの同じ姿の生物が登場しました。その中でもマレフィセントは祖先(見た目はマレフィセントドラゴンのよう)から特別な力を受け継いでおり、魔法が使えるのは彼女だけであるという設定です。

これを見たとき「あ、これはもう原作のことは1回忘れよう」と決意することができました!笑

 

②「母としてのマレフィセント」VS「姑としての女王」という構図

序盤でフィリップがオーロラにプロポーズし、結婚することが決まります。

しかし、その報告を受けたマレフィセントは面白くなさそうでした。そして、女王もオーロラのことを歓迎していませんでした。

そのままことは進んでいき、一緒に食事をすることになりました。ここでのピリピリした空気感は緊張感がよく出ていました。この食事会をきっかけに戦争が始まります。

この映画では、「嫁VS姑」ではなく例えるなら「姑VS姑」のような女の闘いが全面的に描かれます。公開前はまさかこういう構図でストーリー展開されるとは思ってもいませんでした。

 

 

③女優の「ジェン・マレー」がかわいい!

映画を観た方なら印象に残ってるであろう、女王に仕えていた赤髪の女性です!

ゲルダ」という役名です。

この映画を観るまで彼女のことは全く知りませんでしたが、今回の映画で一目惚れしてしまいました!笑

少し調べてみると、ファンタスティックビーストなどにも出演しているそうですね。

SNSもあるならぜひフォローしたいと思います!

これから彼女の出演作は要チェックさせてもらいます!

 

④挑戦的なストーリー

最近のディズニー映画は過去のリメイクしかできないとか、人気作品の続編を当たり障りなく作るということに走りすぎていて、失敗しないようにしているように思われています。

しかし、今作では自分が知らないストーリーを観ることができました。ライオンキングやアラジンとはわけが違います。

D23でやっと続編でない新作が発表され、やっとチャレンジをすることにしたかと思っていましが、思ったより早くチャレンジをディズニーはしてくれました。

 

kamokan82.hatenablog.com

 映画を観る前は正直、原作を思い出させるような展開にするのかと思っていました。

しかし、作品中で(たぶん)「眠れる森の美女」をおとぎ話扱いをし、マレフィセントマレフィセント2が真実のストーリーであるとしたのです。

これ、個人的には本当にすごいことだと思ったんです!!!

ぜひディズニーには今後もただのリメイクだけではなく、過去の作品を扱う時に新たな切り口で描くということをこれからもしていってほしいなと思いました。

 

 

気になったこと(ネガティブ)

①都合のいい展開

マレフィセントの復活

マレフィセントは作品中で倒されてしまいます。が、オーロラの涙をきっかけに復活します。これが真実の愛の力なのか、始祖の特別な力を受け継いでいたからなのかははっきりと描かれませんでした。

マレフィセント以外にも劇中に人間に倒されてしまった妖精は数多くいますが、マレフィセント以外は復活することがありませんでした。

マレフィセントだけ復活するというのはちょっと都合がいいかなと思いました。

 

人間に協力した妖精の改心

女王に協力する妖精がおり、彼は妖精を殺すために金属と妖精の国の花を混ぜ粉塵を作り出しました。

彼は女王が不利な立場になって自分がピンチになった瞬間これまでの行いを反省し、妖精たちに協力するようになりましたが、女王を簡単に裏切った理由がよくわからなかったのでただ裏切りを繰り替えす危ないやつという印象しか持てませんでした。

どうして彼は女王に協力していたのか(何か恩があったのか)、なぜ女王を裏切ったのかを丁寧に描いてほしかったです。

 

マレフィセントの種族たち

彼らは住む場所がどんどんなくなり、人間を攻撃しなくては最後の住処さえなくなってしまうという状況に追い込まれていました。

この住む場所問題ですが、全く解決しているようには思えませんでした。

それにも関わらずどうしてフィリップとオーロラの結婚式であんなに笑顔だったのでしょうか…?

 

②ヤギになった女王

多くの妖精を殺し、多くの人間を負傷させた彼女の罰がヤギになることだけという軽さには納得がいきませんでした。
過激な言い方になってしまいますが、昔のディズニー映画のように死をもって償うべきほどの罪だったと思います。

他の多くのキャラクターが死んだこととして描かれているので、余計に許せないという気持ちが強くなりました。死んでいったキャラクターはこれで満足しているのでしょうか…。

 

③みんな笑顔のハッピーエンド

ラストの結婚式では全員が笑顔でした。これ怖くないですか?

戦争が終わって全く時間が経っていない状況でした。家族や友人や恋人といった関係の人が死んだ直後だということです。

女王だけが悪かったなんて妖精の種族の人が短時間で理解できるわけではないと思いますし、さっきまで殺し合いをしていた相手と一緒に笑いあえる状況もどうかと思います。

たしかに結婚式はこれからの未来を感じさせるとても喜ばしいものでした。ただ、果たしてこの状況で全員が笑いあえるでしょうか…?

 

 

感想

このように、いいところも悪いところもこの作品にはあったと思います。

個人的に前作がなかなか受け入れられなかったのに対し、今作はすんなりとマレフィセントというキャラクターとその世界観を受け入れることができました。

その理由は最初にも述べましたが、眠れる森の美女とは違う作品だと思った上で観たからだと思います。作品内でもあれはおとぎ話だと言われていました。

僕は前作のマレフィセントという映画を「こんなのマレフィセントじゃない」と受け入れようとしませんでした。

過去を大切にして神格化することももちろん大事なことですが、一方で過去の作品と新しい作品を比較して批判することも大事なことだと思います。

しかし、新しい視点を受け入れてあげることは必要な考えだとこの作品を通して思うようになりました。

新しい作品を肯定するにしても否定するにしてもまずは受け入れなければいけないですね。(受け入れた上で、それでも僕はマレフィセントを批判します)

このことを気づかせてくれただけでもマレフィセントマレフィセント2という作品に出合えたことは意味があったと思います。

 

マレフィセント2を観た日、話題の「ジョーカー」という映画も観てきました。

同じヴィランですが、マレフィセントとは180度違う描かれ方をしていてとても興味深い映画でした。この感想も記事にできればと思います!